「巨人に包囲された遊園地からの脱出」(東京)に行ってみた(ネタバレなし)

投稿日:2015年8月25日

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昨日、東京ドームシティの遊園地で開催されている、進撃の巨人×リアル脱出ゲーム「巨人に包囲された遊園地からの脱出」(株式会社SCRAP※)に参加してきました。
リアル脱出ゲームは初体験だったんですが、本当にすばらしいものでした。
そのレポートです(主には、まだリアル脱出ゲームに参加したことがない人に向けて書いています)。

※株式会社SCRAP(SCRAP Entertainment Inc.)は、リアル脱出ゲームを中心としたイベントの企画・運営などを行う日本の企業。(wikipediaより)
株式会社SCRAPの主催するイベントが評価が高いものが多く、どのイベントに参加するか迷われた際には、ぜひおすすめします。

●なかなかハードルが高かった「リアル脱出ゲーム」への初参加

今から4年前、新聞でリアル脱出が静かなブームになっている、という記事を発見しました。
過去記事:リアル脱出ゲームが静かなブームだそうで。
それ以来、いつか参加したいな~と思いつつ、密室から脱出するのに、初顔合わせの人と協力する、というのがシャイな私にとってはハードルが高く、またいい歳したおっさんが若者に混じって足ひっぱったら嫌だな~とかいろいろ考えてしまい、参加できなかったんですね。
(リアル脱出ゲームの中には、初対面の参加者同士でチームを組むものが結構あります)

さらには、
・人気があってチケットを購入するのが難しい
・参加者の10%程度しか脱出できないくらい謎解き難易度が高い
といった話を聞くにつれ、どんどん腰が引けてしまっていました。

そうこうしているうちに、小学校4年生になる息子が、DSゲームの「脱出」ものが好き、という話を聞いたんですね。
テレビゲームばっかやっているより、現実の達成感や人とのコミュニケーションの大事さ、楽しさを知ってもらいたく、子どもと一緒に参加できる初心者向けの脱出ゲームがないかな、と考えていました。

2015年9月23日まで開催されている、この「巨人に包囲された遊園地からの脱出」は、ネットで調べてみると、
・会場で販売されている当日券で参加できる
・3時間~4時間くらいかかるもののクリアできる人が多い(らしい)
・初対面の人とチームを組むといったことが不要
ということがわかりました。さらには、リアル脱出ゲームの会場である東京ドームシティに電話で確認したところ、
・どうしても謎が解けない場合はスマホでヒントを活用できる
・ゆえに小学生でもクリア可能
という情報をゲットしたので、意を決して、息子と親子で参加することにしたわけです。
目標は、「とにかく何時間かかってもいいので、息子に自力でクリアしてもらう。冒険する仲間として絆を深める」といった感じでした。

●リアル脱出ゲーム初参加、の結果。

昼ご飯休憩1時間を含んで、まるっと6時間半かかりましたが、2人とも謎を解き、脱出できました。
正直、謎解きは大人でもかなり難しいと思います。
しかし、それだけに脱出できたときの達成感は本当に凄いものでした。息子とはまさに冒険をともにした仲間の絆がぐぐっと深まった感じです。
遊園地のアトラクションに乗ったり、いろんなところへ行って謎を解くヒントを集めたり、という脱出ゲームなので、めちゃくちゃ歩きました。楽しめましたし、いい運動にもなりました。

●「巨人に包囲された遊園地からの脱出」に参加した感想

基本的に、ネタバレが一切禁止なので、内容については書けません。
本当は、いろんな角度からその素晴らしさを伝えたいんですが、それすらも内容の推測につながってしまうのであまり書けないんですよね。
なので内容に影響がないと思われる事実だけを淡々と伝えたいと思います。

・すばらしい難易度設定
正直、ちょっとナメてたのですが、謎解きの難易度は高いと思います(脱出ゲーム初心者にとって)。大人が数人がかりでも相当しっかり考えないと解けないんじゃないでしょうか。
しかし、本当に緻密によく作られているので、時間をかけて本気で考えると、ちゃんと解けるようにできているところが、凄みを感じました。
私たち二人ともリアル脱出ゲームは初参加、私は頭の固くなってしまったおっさん、息子は進撃の巨人を読んだことがなく(読ませられない笑)「巨人が人を襲って喰う」「調査兵団が勇敢に巨人と戦っている」という話をおぼろげに理解している程度でしたが、とても楽しく挑戦できました。

・万人を飽きさせないクオリティ
子どもというのはとにかく飽きっぽいです。しかも遊園地ですから、いろんな誘惑があるので息子もすぐ飽きてやめちゃうかと思いきや、他のものには脇目も振らず、謎解きにチャレンジしていました。小学4年生をここまで集中させる、ってすごいなあと本当に関心しました。もちろん、40歳を超えたおっさんも十分楽しめるハイ・クオリティです。
一緒に参加していた人たちは、20代~30代前半の友達同士、というパターンが多かったですが、親子もちらほら。男女比は若干女性が多かったでしょうか(女子同士も多かった)。これだけの老若男女を熱中させるエンタメ力って凄いですよね。こんなイベントなかなかないんじゃないでしょうか。

・親切設計
スマホでのヒントを見ることができるのですが(大人はヒントを使わずクリアを目指すべきと思います)、これがまたよくできていました。ちょっとづつ、徐々にヒントを出していく設計で、「できる限り自力で解いたという実感を得てもらいたい」という親切心を感じました。また、現地のスタッフさんもみな、ゲームの内容をしっかり理解されていて、一貫性があり、ハイクオリティでした。

・会場の適切さ
今回のリアル脱出ゲームの会場となった東京ドームシティの遊園地内は、私たち親子にとって広すぎず、狭すぎずといった絶妙な会場の大きさでした。
親子でリアル脱出ゲームに参加する場合、子どもの体力、そして何より親の体力(小学生くらいの子どもの方が親よりも体力がある場合も少なくないでしょう笑)で回れる程度の広さの会場で開催されているイベントであることが望ましいと思います。
その点で、私たちのような小さな子どもを連れた親子での参加者やリアル脱出ゲームの初心者に、ちょうどいい広さの会場である東京ドームシティの遊園地は、まさに適切なものでした。


●おすすめ情報
以下は、これから参加しようと思っている人へのおすすめ情報です。

・チケットはどうやって何を買うか?
「巨人に包囲された遊園地からの脱出」は、当日券でもまったく問題なく入場できます。私は日曜日の10:30頃到着し、チケット入手に20分ほど、脱出ゲーム参加に15分くらいは並びましたが、それほどストレスは感じませんでした。親子参加の場合は、イベント参加券(アトラクション5回券付き)3600円というので十分かと思います。なにせ長時間歩き回りますので、他のアトラクションに乗っている時間も気力もなくなってしまう感じです。並ぶのが嫌な人は前売りチケットを購入しておくと、入場券並びをショートカットできます。チケットぴあなどで入手可能。
東京ドームシティアトラクションズ | 進撃の巨人×リアル脱出ゲーム「巨人に包囲された遊園地からの脱出」

・入場時間はいつごろがいいのか?
朝イチ~午前中、もしくは遅くとも午後はやいうちのスタートをおすすめします。凄く早い人でもクリアするまで3時間くらいのようです。ゆっくり親子で粘り強くやっていると私たちのように5時間以上かかったりします。脱出までの制限時間は事実上ないようなものですが、閉園時間までに解く必要はあります。

・持って行くとよいものは?
相当いろんな場所を行き来するので歩きまくります。歩数を計りましたが、1万1千歩でした。スニーカー必須、軽いスポーツをする覚悟ですね(笑。軽装で行くことをおすすめします)
また、会場内でヒントなどを書き込んだり、謎解きをしたりするために情報をまとめる場面は相当多いです。
バインダーやクリップボード、それにメモ用紙があると、便利です。
(リアル脱出ゲームの経験者と伺える参加者の皆さんは必ずといっていいほど、小さめのクリップボードを持参されていました)
謎解きがあるので、あれもこれもと多くのアイテムを持っていきたいと考えるかもしれませんが、移動の邪魔にならない程度の手荷物にするのがよさそうです。
ただし、親子で参加される方は、スマホ(もしくはカメラ)を持っていくとよいかもしれません。脱出できた際の息子は、私が見てきた中でも最高の笑顔を浮かべていました。
私が今回リアル脱出ゲームを経験して感じたのは、脱出後に記念写真を撮ると非常に良い思い出の記録ができそうだということです。
(スマホがあればテンションを動画でおさえることも可能ですね笑)
完成度の高いイベントなので、つい謎解きだけに夢中になりがちですが、子どもの成長、達成感に満ちた顔もぜひ記録に残したいですね。

・子どもを連れて行くことを考えている人へ
小学生4年生でも、3つくらいヒントを使えばクリアできましたので、高学年なら問題ないと思います。むしろ子どもの方が純粋に集中力を持てるので、見逃しがちなヒントに気づきやすいところもあるようです。説明書の漢字にふりがなはないので、さすがに小学2年生だときついかな、という感じです。

・「進撃の巨人」の知識は必要か?
登場人物や物語の背景といった情報をよく知っていれば、より楽しめるとは思いますが、あんまり知らなくても十分楽しんでチャレンジできると思います。
アニメの視聴者やマンガの読者といった作品のファンとファンでない参加者、双方が楽しめるイベントでだと感じました。
このへんは本当によく設計されています。

・リアル脱出ゲーム初参加だけど大丈夫か?
私たちのような素人親子でも十分楽しめましたので、誰でもその達成感を味わえると思います。イベントの多くは、映画のようにコンテンツ化されるわけではないですから、楽しめる期間は限られています。正直、興味があるなら行かないと人生の損失だとすら思います。


●まとめ

とにかく、素晴らしいとしか言いようのない体験でした。驚いたのはゲームの緻密さ、です。人気マンガと遊園地のコラボレーションですから、調整をする関係者も多かったことでしょうし、企画の実現には相当の苦労があったと推測されます。ひとつひとつの情報すべてに意味があり、それらがコンパクトに、見事なバランスで美しく集結されていました。経営者として、この「高いクオリティを担保しながらも、より幅広くより多くの人を楽しませる」という設計力、情熱は、大いに仕事への参考となりました。

私たちは普段、スマホやパソコンでコミュニケーションは電子的になり、情報はいつも絶え間なく流れ去り、何か「しっかりとした終わり」を感じることが少ない、残尿感だらけの中途半端な毎日を送るようになってしまっています。
会社で仕事をしている時の自分やプライベートでの自分を省みると、この中途半端さを感じずにはいられません。
その点、このリアル脱出ゲームは、「解くか(脱出するか)、喰われるか(脱出できないのか)」という驚くほどシンプルな明確さによって、「中途半端病」のストレスをすべて吹き飛ばしてくれました。

じっくりと謎解きにチャレンジしている間は、余計な情報はまったく気になりません。ふだんスマホをチラ見してばかりの私も、暇さえあればDSの蓋を開ける息子も、一度もそんなことをしたいと思う暇もなく、親子でガチで協力し合い、知恵を出し合って6時間半熱中できました。そして何より、この現実の世界で、「自分の力で」「自分が主人公となって」活躍できる冒険の舞台が、私たちの心に、熱い情熱の炎を灯してくれるのです。一緒に謎解きをした仲間との思い出は、深く「特別な記憶」として残っていくことでしょう。さらには、クリアした後の達成感の巨大さは筆舌に尽くしがたいものがあります。息子も帰宅後は大興奮で、テレビゲームにはない、「現実(リアル)の達成感・幸福感」を存分に味わったようです。

一人でも多くの方に、この感動を味わってもらえたら、うれしいです。9月23日の5連休最終日までやってますので、ぜひとも多くの人に参加してもらいたいです。
少しの時間とお金を投資するだけで、親子の絆が深まること可能性大です。
友だちグループでの参加やカップルでの参加でも、きっと絆が深まることでしょう。

最後に、こんなグレイトな体験を私たちにプレゼントしてくれた企画者さんに、心からお礼を申し上げたいです。東京ドームシティアトラクションズのスタッフの皆さんも子どもに優しく、仕事は情熱的で、そしてとても爽やかでした。

●参考リンク

・公式サイト
リアル脱出ゲーム OFFICIAL WEB SITE(株式会社SCRAP)
開催情報が盛りだくさん。
イベントスケジュールが確認できるので、便利です。
(サイト内の公演情報を確認すると、すぐにわかります)

・twitter
リアル脱出ゲーム(@realdgame)さん | Twitter(株式会社SCRAP)
最新情報が随時更新されています。
イベント開催情報を簡単に確認するのに便利です。


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プロフィール

  • 滝井秀典
  • キーワードマーケティング 代表取締役。検索キーワード広告(PPC、リスティング広告)の研究、実践、教育をしています。会社の方では運用代行など。

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