「人生の幸福を手に入れるにはどうしたらよいか」

投稿日:2012年12月31日

さて、2012年の今年も残すところあとわずか。

年末年始はインターネットの検索数は下がり、検索エンジンビジネスは閑散とするので、
ゆっくりとテーマを決めて思考をするにはよい時期である。

31日の今日と1日の明日、比較的時間があるので、2日連続でブログ記事アップ。
テーマは、

「幸福」

「死」。

私もそろそろ人生の折り返し地点に立つ年齢になってしまったようなので、
こういったことを最近はよく考えるようになったわけだ。

第一回の今日は「幸福」、人の幸せについて考えてみたい。

「今、あなたは幸せですか?」

という質問に、あなたはどのようの答えるだろうか。

大方の人が、

「いや~そんなに不幸ってわけでもないけど、すごい幸せ、ってわけでもないかなあ・・・」

みたいな曖昧な反応をするのではなかろうか。

物事を考えるときに、まず一番最初にすべきことは、
「言葉の定義」である。
(いきなりフレームワークに入ってはいけない)
具体的に言えば、その言語を辞書で調べるのである。

「幸福」という言葉を国語辞書で調べると、

【幸福】
「満ち足りていること。不平や不満がなく、たのしいこと。」

とある。

※goo辞典(デジタル大辞泉)より

つまり、満ち足りて、不平不満がない状態を幸福といい、
要するに、「欲求」が満たされていればOK、というわけだ。

欲求というと、
マズローの五大欲求が有名だ。

生理的欲求(睡眠、食事、排泄など)
安全の欲求(安全性・経済的安定性・良い健康状態・良い暮らしなど)
所属と愛の欲求(情緒的な人間関係・他者に受け入れられている、所属)
承認の欲求(他者からの尊敬、地位への渇望、名声、注目など)
自己実現の欲求(自分の持つ能力や可能性を最大限発揮)

※いずれもwikipediaから引用

まあ、この他にもよりストレートに欲求といえば、「物欲」「金銭欲」「性欲」とかがあるだろうし、
「好きなことに没頭する」「自由な時間」とかもあるだろう。

では、「欲求を満たす」ことで本当に人は幸福になれるのだろうか?

お金、「金銭」は、たいていの「欲求」をかなえてくれる。
食べ物や生活、車から家、自己実現からある程度の人間関係までも。

だから、お金のない人は不幸、ということになりやすい。
欲求を満たせないからである。

ゆえに多くの人は、お金持ちを幸福な人々だと思うかもしれないが、
しかし、実際はそうでないことも多いのは周知の事実である。

小説シャンタラムではこのような名言が出てくる。

「金持ちは恐怖と罪悪感にとりつかれる。貧乏人は屈辱と絶望にとりつかれている」

私は20代のころに昭和時代に建てられたオンボロ公団の2DKでろくに就職もできずに思いっきり貧乏人だったこともあるし、出版した本がベストセラーになった年と翌年の一瞬だけほんのちょっぴりいわゆる高額所得者になったこともあるので(今はごく普通だ)、この言葉の意味はよくわかる。

「宝くじで当選した普通の人が一家離散の不幸になる」ことが多いのが有名なとおり、
不相応のお金の持つことで起こる悲惨な出来事も、嫌と言うほど私自身も味わされた。

明らかなのは、
お金がなくても、お金があっても、
「欲求の充足」」「不満足の解消」
に焦点を当てている限り、
幸福という現実からはほど遠い人生を歩まなければならない、という事実である。

そんなわけで、
国語辞典にも、マズロー先生にも喧嘩を売るようだが、
私は欲求を満たし、快楽を得ても、人は幸せにはなれないと思う。

なぜなら、
欲求の充足は、必ず「飽きる」からである。
やっているうちにそれが当たり前になってしまって、幸福を感じなくなる。
毎日高級フランス料理のフルコースを食べていても幸福になれないのはすぐわかるだろう。

あるいは、欲求を満たそうとすると、たいてい、なにかしらの「代償」を支払うことになる。
その代償が苦痛であれば不平不満が生まれるからやはり幸福にはなり得ない。
ポルシェを借金で買えば欲求は満たされるが、借金取りに追い回されたら幸せではないだろう。

その上、前述のとおり、「欲求を満たすカード」であるお金を不相応に持つと、
いろいろと不幸なことが起こってくる(これを「人生の調整」という)。

お金ができて大きい家を建てれば、一人一部屋になって家族がバラバラになる。
お金がないときは小さな家で仲良くやっていたのに。
お金がありそうだからと友人から借金を頼まれて踏み倒され、友情を失う。
経営がうまく行きだしたとたんに社員の横領に会って倒産する。

こんな話は嘘かと思うかもしれないが、
私自身、10年も中小企業経営者の相談を受けてきて、
本当に起こることであることをよく知っている。

ではどうしたらよいのだろうか?

人が幸福な人生を送る本当の鍵は、

「責任を果たす」

ことにあると私は思う。

人は誰でも、持って生まれた能力がある。
人によってその能力は様々であるが、必ずなにかしら「得意分野」というものを持っている。

おしゃべり好きで人と人をつなげるのが好きな人。
オタクで口べただけどプログラミングをバリバリ書いてシステム化ができる人。
ルーチンワークをを黙々とミスなくすることが出来る人。
人を笑わせることが得意な人。
経営が得意な人。
起業を何度も出来る人。
スポーツが得意な人。

「何も得意なものがない」という人にも、神様は人にすごいプレゼントをしてくれている。
人間は、後天的に能力をつけることができるので、いつでも本人がその気になれば能力は必ず伸ばすことができる。

私たちは多くは、「自転車に乗る才能」「言語をしゃべる才能」を持って生まれてきていないが、
ほぼどんな子どもも、練習すれば補助輪なしで自転車にのれるようになり、漢字ひらがなカタカナの三種が入り交じる世界最高峰に難解な日本語を操ることができるようになる。

これは人間の脳が後天的能力をつけるようにできているからだ。

※この「後天的能力」については、下記の鈴木大先生の名著、「愛に生きる」が詳しい。感動の名作である。

「得意」は「好き」とは違う。

よく、「好きなことをすれば成功する」といわれるが、これは間違いで、「得意なことをして、その得意なことが時代の需要に合っていれば成功する」が正しい。
「好きなこと」をしていても、それはいつか飽きる可能性が高い。
あるいは「好きなこと」を継続できても、それが誰のためにもならないものであったり、未熟であれば、社会の迷惑になるだけである。

「能力」は「知識」や「知恵」、あるいは「経験」と言ってもいいかもしれない。
あるいは、単に「恵まれた環境」であってもいいかもしれない(ビジネス資産を持つ会社を受け継いだ二代目社長は普通の人が得られない恵まれた環境資産を持っている)。
そのあなたにしかない独特の持てる価値でできることが必ずある。

そこを、「欲求」とは切り離して考えてみるとよい。
「自分は何をしたいのか?」
を問い、その欲求をかなえても、残念ながら人は幸福にはなれない。
なっても一瞬であって持続しない。

「自分が果たすべき責任は何か?」
「自分が社会に貢献できることは何なのか?」

を考えてみると、今やるべきこと、が見えてくるはずである。

その責任を果たす。
神様から授かった魂、親からもらった命、自分を育ててくれた日本という国に、家族との出会いをくれたこの世界に、果たすべき責任がなんなのかを考えてみよう。

多くの場合は、自由主義経済の資本主義の国の元では、「きちんと仕事を毎日こなす」ことが、責任を果たすことにつながる。
この世では、誰もが仕事に就けるわけではない。
世界の貧困国では、「ビジネスマンになるのが夢」という子どもが少なくないという。

目の前に仕事があり、それがたとえ自分のやりたくない仕事であっても、その責任を果たすことができ、期待されているのであれば、やり遂げてみせることである。
あるいは、自分にふりかかるやっかいな人生からの挑戦に応じることである。
「自分に解決できない問題は人には降ってはこない」というのは真実である。
あなたがどれだけ不幸な問題を抱えているとしても、「韓国・中国との領土問題を解決しろ」なんてオファーはあなたにはこないのだから。
人生に期待をするのをやめて、「人生から何を期待されているか」を自分に問えば、見えてくるものがある。
それが責任を果たす、ということだ。

※「人は人生から問われる存在である」という命題について知りたい人は、VEフランクルさんの本を読むとよいです。

そうすることで、人は達成感を得ることができる。
社会に貢献した充実感を感じることができる。

もちろん、人としての欲求の充足も大事ではある。
寺の修行のような毎日を送れといっているわけではない。
それがなければ、そもそもこの資本主義社会は成り立たないのだから。

要はバランスだ。

「欲求を満たす」
「責任を果たす」

この2つを同時に行っていくこと。
それが人生の幸福であると、私は考える。

不確実性だらけの、だけどそんなに悪いわけでもない世の中を生き抜くための、
2013年に向けた、なにかのヒントになれば、幸いです。

最後に、名著「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」の一部を、みなさまにお贈りします。

「幸運に恵まれたときも、不運なときも、断固として最善を尽くすことが、人生の意味を深めるだろう。どのような未来に対しても、勇気と気品をもって立ち向かうように」
~キングス・レイ・ウォード

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プロフィール

  • 滝井秀典
  • キーワードマーケティング 代表取締役。検索キーワード広告(PPC、リスティング広告)の研究、実践、教育をしています。会社の方では運用代行など。

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